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2011年トピックス

乳がん検診のススメ―兵庫県の検診受診率はわずか10%!!―

「今まで病院にかかったこと無いんです。私だけは関係ないと思っていました・・・。」

ご自身で乳房のしこりに気づかれ、当院の乳腺外来を受診、乳がんと診断された多くの方がこのように話されます。そして乳がん検診を受けていたかどうかをお伺いしますと、ほとんどの方が一度も受けたことが無いとお答えになります。

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健康管理センター兼外科医師
マンモグラフィー読影認定医   山元 奈穂

「自分にだけ」関係の無い病気というものは、ほぼ、ありません。 乳がんというと、皆さん非常に怖い病気というイメージをお持ちです。けれども、図に示しますように今日本で一番多くの女性がかかる癌は乳がんですが、女性が亡くなる癌で一番多いものは乳がんではありません。つまり、乳がんは適切に対処すれば命に関わることの少ない病気だといえます。そして当然ですが、発見が早期であればあるほど治療自体も軽くすみ、予後もよくなります。

では、早期発見のためには何が重要か・・・それは、検診を受けていただくことです。手で触れるしこりになる「前」の段階で癌を見つけて対処しましょう。
当院は神戸市の検診委託機関でもあり、マンモグラフィー検診を行っています。検診は、症状のない「健康」な方が受けるものですので、当院ではできる限りその敷居を低くすべきだと考えています。特にマンモグラフィー撮影においては緊張なども痛みにつながりますし、デリケートな部位の検査でもあります。撮影への抵抗を少しでも減らして頂くために撮影は認定資格を持つ女性放射線技師が行います。また、検診で精密検査が必要となった場合やどうしてもマンモグラフィーが撮影できなかった場合などに超音波の検査を行いますが、この検査も女性技師が担当しております。
検診にお越しいただくのは、時間も手間もかかります。
しかし、万一癌に気づくのが遅れてしまった場合、その後必要となる身体的・精神的な痛み、社会的・経済的な負担はその「手間」と比べようもありません。全国的に検診受診率が10%しかない日本では、乳がんで亡くなる方が増え続けています。

それはとても「もったいない」ことです。どうか少しの時間的都合や手間のために、人生を乳がんで苦しめられずに過ごすチャンスを逃さないようにしてください。
最後になりますが、乳がん患者の1%が実は男性です。男性向けの検診などはありませんが、何か気になる症状やしこりなどがあれば、絶対に自己判断はせずに外来を受診して下さい。
早期発見がすべての要です。外科診察室で、お待ちしております。

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2011年11月22日更新