小児レーザーの初診は紹介状をご持参ください。
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078-682-1639(直通)
1990年以降皮膚科分野でのレーザー治療が飛躍的に進歩し、以前は治療不可能と思われていた皮膚のいろいろなアザが今では治る、改善されるようになってきました。特に青アザは治らない病気からほぼ治る病気になりました。
自然消退すると言われてきた苺状血管腫やサーモンパッチ、異所性蒙古斑ですが、大人になっても消えずに残っている例は多数あります。小児期での治療に比べ大人になってからの治療は治療回数が多くかかったり副作用を生じる可能性が高くなったりなど治療効果が劣るだけでなく、治療費用が高くなったり、何より精神的負担を長期抱えたりすることにもなります。
このためアザは早期治療開始によるメリットが大きいと考えられており、また現在では生後1ヶ月の乳児でのレーザー治療も可能になっていることから当院ではアザの早期治療開始を勧めています。
乳児期の照射は危険では?と思われがちですが、レーザー機器の性能の向上で皮膚への副作用が低くなっており、ほとんどの症例で全身麻酔の必要性はありません。また入院の必要性もありませんので外来で治療が行えます。
無麻酔(照射時間は約2分)での色素レーザー照射、クリーム麻酔後にQスイッチアレキサンドライトレーザー照射治療、また上下眼瞼部の病変を治療する際は眼球保護用コンタクトレンズを装着し、眼周囲以外の病変ではアイパッチで眼球保護をした上でレーザー照射を行うため眼障害の心配はありません。
乳児期の治療では、皮膚がまだうすく、レーザー光線が深部まで達しやすいことや血管腫の血管を破壊しやすい、またアザの大きさが小さい(成長に伴い拡大するため)などのメリットがあり、治療効果の点で早期治療開始が望ましいと考えられています。
その結果、苺状血管腫では従来言われるように経過観察できるものも少なくありませんが、できるだけ跡形を残さないように治せるようになってきました。
アザは命に係わるような疾患ではありません。しかし小児から大人までたくさんの患者さんのアザの治療に携わってきた経験からアザという病気が本人だけでなく家族にとっても大きな心理的な負担を課すものだと感じてきました。すべてのアザがまだ完全に治るわけではありませんが、現在辛い治療に耐えて頑張っている子供たちにエールを送り、治療の可能性があり早期に治療開始することで子供の未来が少しでも明るくなるのであれば、その治療をお手伝いしたいと思っています。
健康保険の対象となり乳幼児およびこども医療の公費が適用できます。(兵庫県在住の方)
0歳~3歳未満 | 無料 |
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3歳~中3まで | 1日当りの上限あり(市町村により異なる) |
自己負担割合 | 負担額(概算) | |
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0歳~3歳未満 | 2割 | 10,000~30,000円 |
3歳~中3まで | 5,000~25,000円 |
治療範囲の大きさにより治療費が変動します。