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HAND SURGERY CENTER

手外科センター

手外科センターは、手・指・手首・肘など「肘から先」の痛み、しびれ、変形、けが、できもの、感染などに専門的に対応する部門です。日本手外科学会専門医・指導医である三戸一晃センター長を中心に、診断から治療、リハビリテーション、治療後の生活までを見据えて、一人ひとりに合った方針をご提案します。

手の悩みに、専門性と細やかな配慮で向き合う 症状や生活に合わせて、保存療法から手術、リハビリテーションまで幅広く対応します。

「年齢のせいだから仕方ない」「軽い突き指だと思っていた」「しびれだけで受診してよいのかわからない」。手の不調は、日常生活の中で気づきやすい一方で、受診のタイミングに迷いやすい症状でもあります。

手外科センターは、手・指・手首・肘など「肘から先」の症状に専門的に対応する部門です。日本手外科学会専門医・指導医である三戸一晃センター長を中心に、診断から治療、リハビリテーションまでを見据え、一人ひとりに合った方針をご提案します。

小さな違和感でも、早めに相談することで選択肢が広がる場合があります。手のことで気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

手外科センター 3つの特長

1. エビデンスと経験に基づく「専門的な診療」

慶應義塾大学整形外科で手外科を専門に学び、三次救急病院で外傷診療の経験を重ねた三戸医師が診療を担当します。スタンフォード大学手外科センターでの研修や、橈骨遠位端骨折ガイドライン作成に携わった経験も生かし、エビデンスと経験に基づいて、痛み・しびれ・変形・外傷の状態を丁寧に見極めます。手の細かな構造と、将来の動きまで見据えた治療を大切にしています。

2. 患者さんの生活背景に配慮した「柔軟な医療」

手の症状は、仕事や家事、趣味、生活環境によって困りごとが異なります。当センターでは、患者さんが何に不安を感じ、どの動作で困っているのかを丁寧に伺い、図なども用いながら分かりやすく説明します。保存療法から手術まで、選択肢を一方的に決めるのではなく、患者さんが納得して治療に向き合えるよう、生活に合った方針を一緒に考えます。

3. 治療後の回復まで見据えた「継続サポート」

手の治療では、手術や処置だけでなく、その後にきちんと動かせるようになるまでの支援が大切です。当センターでは、専門のリハビリスタッフやハンドセラピストと連携し、術後のリハビリや自宅での運動指導まで継続的にサポートします。保存療法の場合も、症状や生活動作に合わせて回復を支え、日常生活への復帰を目指します。

診療体制

当センターでは、手外科専門医を中心に、整形外科、リハビリテーション科、救急部門、地域の医療機関と連携しながら診療を行っています。紹介受診はもちろん、急なけが、手や指の痛み・変形、しびれ、できものなど、肘から先の幅広い症状に対応し、必要な検査や治療につなげます。

診察では、けがの状況や、痛み・しびれ・動かしにくさの程度、仕事や家事、趣味などでの手の使い方、生活環境、これまでの治療歴などを丁寧に確認します。そのうえで、画像検査などを必要に応じて行い、保存療法、手術、リハビリテーションの中から、患者さん一人ひとりの状態や生活背景に合わせた治療方針を検討します。

手術を行う場合も、治療後に「きちんと動く手」として日常生活で使いやすい状態を目指すことを大切にしています。術後はもちろん、保存療法の場合もリハビリテーションを含めてサポートし、状態が安定した後は、必要に応じて紹介元の先生方へ診療内容を共有し、地域で継続して診療を受けられるよう連携します。

主な対象疾患と症状

外傷(手首・指のけが)

1 橈骨遠位端骨折(手首の骨折) 転倒して手をついた後の痛み・腫れなど
2 指の骨折・脱臼・突き指 軽い突き指と思って放置している症状も対象
3 切創・腱断裂・神経損傷 包丁やガラスなどによる切り傷、事故に伴う腱や神経の損傷
4 TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷) 手首の小指側の痛み、ドアノブを回す・タオルを絞る時の痛み
5 骨折後の変形 過去の骨折による手首や指の変形、動かしにくさ

変性疾患(指の節々の痛み・変形)

6 ヘバーデン結節・ブシャール結節 指の第一関節や第二関節の腫れ・痛み・変形
7 母指CM関節症 親指の付け根の痛み、ペットボトルのふたが開けにくい
8 関節軟骨の摩耗 加齢や使いすぎによる関節軟骨の摩耗、関節の痛み

神経絞扼性疾患(手のしびれ)

9 手根管症候群 親指から薬指にかけてのしびれ、朝方の手のこわばり
10 肘部管症候群 薬指や小指のしびれ、指に力が入りにくい
11 原因がはっきりしないしびれ・痛み これまで相談しても改善しなかった手の違和感やしびれ

炎症・腫瘍・感染(引っかかり・腫れ)

12 ばね指(腱鞘炎) 指がカクカクする、曲げ伸ばしで引っかかる
13 ガングリオン・手のできもの(腫瘤) 手首や指にできた「こぶ」「できもの」
14 関節リウマチ 手の関節の腫れや、複数の関節が痛む場合
15 化膿性腱鞘炎・感染症 細菌が入って赤く腫れ、強い痛みがある状態

症状の出やすい部位

※図は、症状がみられやすい代表的な部位を示しています。症状の部位や原因には個人差があり、正確な診断には医師の診察・検査が必要です。

検査について

手の症状は、骨・関節・腱・神経など、原因となる部位によって必要な検査が異なります。当センターでは、診察所見をもとに、レントゲン検査、CT検査、MRI検査、超音波検査、神経の評価などを必要に応じて行い、痛みやしびれ、動かしにくさの原因を確認します。

外傷では、骨折や関節のずれ、靱帯・腱など軟部組織の損傷を評価します。慢性的な痛みやしびれ、変形、できものなどでは、関節・腱・神経・腫瘤の状態を確認し、症状の原因を丁寧に見極めます。

検査結果は、患者さんにも分かりやすく説明し、今後の治療方針を検討するための大切な情報として活用します。

代表的な疾患と治療

代表的な3つの疾患について、当センターでの主な治療法をご紹介します。

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折は、転倒して手をついた際などに起こりやすい、手首の代表的な骨折です。小児から高齢の方まで幅広い年齢層にみられ、特に骨粗鬆症が背景にある場合には、軽い転倒でも生じることがあります。

診療では、骨折のずれ、関節面の状態、軟部組織の損傷、年齢、手の使い方、生活背景などを総合的に評価し、ギプス固定などの保存療法や手術療法を検討します。手術が必要な場合は、骨折の型に応じてプレート固定などを行い、関節の変形予防や機能回復を目指します。

三戸医師は、橈骨遠位端骨折の診療ガイドライン作成にも携わってきました。その経験を生かし、エビデンスに基づく診断・治療を提案します。骨粗鬆症が疑われる場合には、必要に応じて検査や治療につなげます。

母指CM関節症

母指CM関節症は、親指の付け根にあるCM関節に負担がかかり、痛みやつまみにくさが生じる疾患です。ペットボトルやジャムのふたを開けにくい、鍵を回すと痛い、家事の際に親指の付け根がつらいといった症状がみられます。

治療では、まず装具、薬物療法、注射、リハビリテーションなどの保存療法を検討します。保存療法で改善が乏しい場合や、日常生活への支障が大きい場合には、CM関節に接する骨を一部切除し、人工靭帯などを用いて関節の安定性を高める手術療法を選択肢として検討します。

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

TFCC損傷は、手首の小指側に痛みが出る疾患です。ドアノブを回す、タオルを絞る、手首を外側に回すといった動作で痛みが強くなることがあります。

診療では、痛みの部位や動作時の症状、尺骨の長さ、TFCC周囲の損傷の状態などを確認します。尺骨が長いことで手首の小指側に負担がかかっている場合には、尺骨を短くして負担を軽減する「尺骨短縮術」などを選択肢として検討します。

三戸医師は、TFCC損傷や尺骨短縮術について長く研究・診療に携わってきた経験を生かし、手首の状態を丁寧に見極めながら治療方針を提案します。

三戸一晃医師の著書紹介

手外科センター長の三戸一晃医師は、ヘバーデン結節をはじめとする手指の痛みや変形に悩む方へ向けた著書『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』を執筆しています。

本書では、手指の不調が起こる背景や、日常生活の中で気をつけたいポイント、自宅で取り組めるセルフケアについて、患者さんにも分かりやすく紹介しています。

「年齢のせい」と見過ごされやすい手指の痛みやこわばりも、原因を知り、適切なタイミングで相談することが大切です。気になる症状がある方は、診療とあわせてご参考ください。

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外来担当医師

整形外科部長/手外科センター長
三戸 一晃 (Kazuaki Mito)

整形外科

ドクターズ・インタビュー

専門・得意分野 整形外科全般、手・肘
略歴 平成15年3月 慶應義塾大学医学部 卒業
平成15年4月 慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 入局
平成29年10月 藤田医科大学 整形外科 講師
令和3年10月 スタンフォード大学 整形外科 Robert A. Chase Hand and Upper Limb Center
令和6年4月 川崎市立川崎病院 整形外科 担当部長、手肘外科センター長
令和8年4月 現職

資格・免許 日本整形外科学会専門医
日本手外科学会専門医・指導医
日本手外科学会代議員
米国手外科学会(ASSH)国際メンバー
神奈川上肢外科研究会運営委員

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