24時間365日、地域の救急医療に向き合う。
救急医療×総合診療×地域医療×災害医療
救急総合診療科は、急な症状やけがに対応する救急医療を入口に、患者さまの持病や生活背景も含めて診る総合診療、地域の医療機関や救急隊と連携する地域医療、そして災害時に求められる対応力を備えた災害医療を柱としています。
急性期の診療だけでなく、その後の療養や地域での生活も見据えながら、必要な医療につなぐことを大切にしています。
1. 救急医療
急な症状やけがに対応
救急医療では、限られた時間の中で患者さまの状態を評価し、必要な検査や治療につなぐことが求められます。
当科では、地域の二次救急病院として、急な体調不良やけがなど幅広い救急症例に対応しています。軽症から中等症を中心に、2.5〜3次相当の重症度の高い症例にも対応し、必要に応じてHCUでの管理や院内の専門診療科、高度医療機関との連携を行います。
また、救急科専門医、呼吸器内科専門医など、それぞれの専門性を持つ医師が連携し、患者さまの状態に応じた診療につなげています。
2. 総合診療
症状だけでなく、全身状態や生活背景も考慮した診療
高齢化が進むなか、救急で来院される患者さまの多くは、高血圧、糖尿病、心不全、脳卒中後の後遺症など、複数の疾患や生活上の課題を抱えています。
来院時の症状を評価しながら、患者さまの全身状態や生活背景も考慮し、診療を行います。どの診療科を受診すればよいか分かりにくい症状や、原因が特定しにくい体調不良についても、総合診療の視点から対応しています。
救急外来での初期対応にとどまらず、必要に応じて入院後の病棟管理や外来でのフォローアップまで関わり、急性期から慢性期までのさまざまな問題に向き合います。
3. 地域医療
初療から退院後まで、地域の医療機関や多職種と連携
救急医療は、病院内だけで完結するものではありません。症状は日常生活の中で生じ、治療後には地域での生活へ戻っていきます。
当科では、救急外来での初期対応に加え、入院が必要な場合の病棟管理、退院支援、外来でのフォローアップも含めて診療を行っています。地域の医療機関、救急隊、多職種と連携しながら、患者さまが必要な医療や支援につながるよう努めています。
4. 災害医療
災害時の経験や知見を、日々の救急診療に生かす
災害医療では、限られた時間や資源の中で状況を評価し、必要な医療につなぐことが求められます。
当科には、災害医療に関する資格や経験を有する医師が在籍しており、訓練や派遣活動にも取り組んでいます。災害時に必要とされる状況判断、チームで動く力、限られた環境で医療を組み立てる考え方は、日々の救急診療にも生かされています。
地域の救急医療を担う部門として、平時の診療と災害時の対応の両面から、必要な医療につなげる体制づくりに取り組んでいます。
診療体制
救急外来では、救急科専門医をはじめ、救急診療の経験を持つ医師が患者さまの状態を確認し、緊急度や重症度を評価したうえで、必要に応じて検査や治療を行います。症状や病状に応じて、院内の専門診療科とも連携しながら診療を進めます。
主な検査として、血液検査、心電図検査、血液ガス分析、超音波検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などを実施しています。なお、血液生化学検査、X線一般撮影、CT・MRI検査は24時間対応可能です。
また、HCUを備えた急性期病院として、救急外来での初期対応から入院治療まで対応しています。患者さまの状態によっては、より専門的な医療が可能な医療機関と連携する場合があります。
主な対象疾患
救急総合診療科では、急な体調不良やけが、持病の急な悪化、原因がはっきりしない症状などに対応しています。
以下は主な対象疾患・症状の一例です。
内科的疾患・症状
発熱、腹痛、胸の痛み、息苦しさ、動悸、めまい、吐き気・嘔吐、下痢、意識がぼんやりする、強い倦怠感など
また、心不全、COPD、気管支喘息、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、持病に関連する急な症状や体調不良にも対応しています。
外科的疾患・外傷
転倒、打撲、切り傷、すり傷、やけど、ねんざ、骨折が疑われる外傷、創部処置が必要なけがなど
その他、原因がはっきりしない症状
発熱が続く、体調不良が続く、検査だけでは原因が分かりにくい症状、どの診療科を受診すればよいか分かりにくい症状など
上記は主な対象疾患・症状の一例です。掲載されていない症状でも、急な体調不良やけが、持病の悪化などで不安がある場合は、我慢せずご相談ください。受診に迷う場合は、事前にお電話でお問い合わせください。緊急性が高い場合は、速やかに119番へご連絡ください。
救急患者受け入れ実績〈救急患者数の推移〉
部長紹介
救急総合診療科 部長 山田太平医師
救急・災害医療の経験を、地域の救急診療に生かす
救急総合診療科 部長/救急センター長の山田太平医師は、救急医学、集中治療医学、外傷学、災害医学を専門とし、これまで三次救急の現場で、重症患者さまへの対応、外傷診療、災害医療に携わってきました。
また、令和6年能登半島地震、トルコ・シリア地震、平成28年(2016年)熊本地震、東日本大震災など、国内外の災害医療にも関わってきました。限られた時間や環境の中で状況を判断し、必要な医療につなぐ力は、日々の救急診療にも生かされています。
こうした経験をもとに、救急総合診療科では、地域の二次救急医療に求められる幅広い症状や病状に対応し、患者さま一人ひとりに必要な医療につなげる診療体制づくりに取り組んでいます。山田医師を中心に、急な症状で不安を感じたときにも相談しやすい診療科を目指しています。
●メディア
NHK「クローズアップ現代」、防災教育番組「学ぼう BOSAI」「キミも防災サバイバー!」など、メディア出演多数。
外来担当医師
救急総合診療科部長/救急センター長
山田 太平 (Taihei Yamada)
救急総合診療科 / 救急センター

| 専門・得意分野 |
救急医学、集中治療医学、外傷学、災害医学 |
| 略歴 |
平成16年3月 兵庫医科大学医学部 卒業
平成25年3月 兵庫医科大学大学院医学研究科博士課程 修了
|
| 資格・免許 |
博士(医学)
日本救急医学会指導医
救急科専門医
集中治療科専門医
外傷専門医
災害医療上級ロジスティクス専門家
ICLSディレクター
ISLSプロバイダー
JPTEC近畿世話人
JATECインストラクター
JETECコース修了
AISコーディングセミナー修了
SSTT座学コースプロバイダー
MCLS管理世話人
MCLS-CBRNEインストラクター
MCLS大量殺傷型テロ対応病院コースインストラクター
PhDLS世話人
BHELPインストラクター
DMAT登録者
統括DMAT登録者
DMATコーディネーター
NBC災害・テロ対策研修修了
国際緊急援助隊医療チーム登録者
空飛ぶ搜索医療団“ARROWS”シニアロスター
DMORT養成研修会修了
PFA研修会修了
MIMMSプロバイダー
HMIMMSプロバイダー
J-HELPコース修了
BDLSプロバイダー
FCCSプロバイダー
FDMプロバイダー
BLSOプロバイダー
PEECコース修了
ドクターヘリ講習会修了
医師救急医療業務実地修練修了
病院前医療体制における指導医等研修(上級者)修了
医療機関に所属する救急救命士に対する研修の講師となる人材のための講習会(医療機関に所属する救急救命士の研修を指導する体制整備に関する講習会)修了
臨床研修指導医講習会修了
兵庫医科大学救急・災害医学講座特別招聘教授 |
古郷 摩利子 (Mariko Kogou)
救急総合診療科 / 救急センター
| 専門・得意分野 |
呼吸器内科・アレルギー科 |
| 略歴 |
平成24年 京都大学医学部 卒業
平成24年 神戸市立医療センター中央市民病院 初期研修医 |
| 資格・免許 |
日本喘息学会(専門医)
日本内科学会(認定医)
日本呼吸器学会(指導医)
日本アレルギー学会(専門医)
日本呼吸器内視鏡学会(専門医)
日本内科学会 総合内科専門医
|
中村 俊介 (Syunsuke Nakamura)
救急総合診療科 / 救急センター
| 専門・得意分野 |
救命救急科 |
| 略歴 |
平成31年3月 岡山大学 医学部 卒業
平成31年4月 岡山大学病院 初期研修医 |
| 資格・免許 |
日本専門医機構認定救急科専門医
日本救急医学会ICLSコースディレクター
JATEC インストラクター
日本DMAT隊員
日本病院総合診療医学会認定医
医学博士 |
原 俊介 (Shunsuke Hara)
救急総合診療科 / 救急センター
| 専門・得意分野 |
救命救急科 |
| 略歴 |
令和2年3月 島根大学医学部卒業
令和3年4月 島根県立中央病院 初期研修医
|
| 資格・免許 |
米国心臓協会(AHA)BLS・ACLSプロバイダー
JATECプロバイダー
JPTECプロバイダー
MCLSプロバイダー
ドクターヘリ講習会 修了
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”ロスター |