重要なお知らせ 重要なお知らせ

〈内科〉鈴木秀治 医師

〈内科〉鈴木秀治 医師

循環器病センターをはじめ、専門性の高い内科診療の強化を行っています。

2021年の4月、当院の内科統括部長として着任しました。
私自身のキャリアとしては大学病院勤務が長かったのですが、そのうち25年くらいを心臓血管のカテーテル治療に従事していました。当院でも本年より循環器病センターが開設されましたので、自身の経験を活かして、この地域で高度な専門的治療ができる体制を構築していきたいと考えています。副センター長の水口先生も経験が豊富ですし、患者さまに寄り添った診療も評価をいただいており、とても心強いです。
現在は症例数が徐々に増えていっているところですが、今後もさらに症例数を増やしていきたいですし、将来的には救急対応ができるように人員増強を図り、本当の意味で地域の急性期医療を支えられるようにしたいと考えています。

カテーテルアブレーション治療を10月から開始

また10月からは新たに、カテーテルを利用した不整脈治療である「カテーテルアブレーション治療(カテーテルによる心筋焼灼術)」も始めています。不整脈は、内服治療のみを続けていらっしゃる患者さまでも、日常生活の上での「困りごと」を抱える方が、意外と多い疾患です。カテーテルアブレーション治療は、不整脈の原因となる異常な回路や興奮を発生させている部位をアブレーション(焼灼)して消滅させる治療法です。成功すれば、通常の健康時の生活を取り戻せます。そうした患者さまのニーズにも積極的に応えていきたいと考えています。

専門性を活かし、地域の診療所・クリニックの先生方に便利に使ってもらえる体制を構築する。

内科全体としてはさまざまな専門分野において医師の増員をいたしましたので、より専門的な医療の提供が可能になりました。またその機能を活かして、いくつかの新しい取組みもスタートしています。この取り組みについては、地域の診療所やクリニックの先生方との協力体制を構築する点でも、今後の当院における診療の柱として考えています。
10月から内科として新しく始めていることのひとつが、症候外来(特殊外来)です。症候外来とは、一言でいえば「症状だけの外来」のことで、今回開設したのは「不整脈外来」「便秘外来」「胸痛外来」です。当面は当院の地域医療総合支援センターを通して、院外からの紹介患者さまを対象としていきます。

直接教育入院を開始

10月から新しく始めた取り組みであり、当院の外来診療を通さずに、開業医の先生方が直接当院の連携室に入院依頼する仕組みです。現在は、「糖尿病教育入院」「高血圧教育入院」「心不全教育入院」の、3つの教育入院の制度を用意しています。
教育入院自体はこれまでも行っていましたが、患者さまには普段通院している施設と当院の外来を行ったり来たりしていただいていましたので、患者さまの負担も大きかったと思います。今回の新しい直接入院制度では、いつも患者さまを診られている先生からご依頼いただければ、事前のコロナ検査のみの実施で入院が可能になります。
一定期間の教育入院を経てかかりつけ医の先生にはお手紙で結果をお伝えし、退院後の患者さまには、当院での外来診療なく直接いつもの先生の所に戻っていただけます。近隣の先生方には直接入院という手段を持っていただき、当院の病棟・入院機能を利用するという形で、連携体制を築いていきたいと考えています。

地域全体の和・輪として

当院はこの地域の中で、病院施設として先進医療分野を担っていると自負しております。近隣の開業医の先生方を始め、医療機関の先生方にもっとうまく利用していただきたいという思いがあります。それと同時に、患者さまにおかれては、疾患をお持ちでも安定した状態であれば通い慣れた先生方の診療を続けていただける方が、患者さま自身の安心感にもつながります。
そのために当院ができることは、当院を利用される患者さまと、近隣の先生方の利便性を向上させる仕組みや環境づくりではないかとの考えに至り、症候外来や直接入院といった新しい取り組みをスタートさせました。
私の考えとして、この地域の総和として医療を充実させていきたいという思いがあります。自身の専門分野だけ、当院だけの発展ということでは長期的に見てうまくいくはずがありません。地域の中での当院の存在意義というものを常に考えながら、地域全体としてまとまったいい形に連携していきたい、地域全体の和・輪としてよりよい医療へ向かっていきたいと思っています。

医師プロフィール

副院長、循環器病センター センター長
鈴木 秀治 ( Shuji Suzuki)

総合内科、循環器内科、循環器病センター

ドクターズ・インタビュー

専門・得意分野 内科、循環器内科
略歴 平成1年 大阪医科大学医学部卒業
資格・免許 日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
臨床研修指導医
博士(医学)

ドクターズ・インタビュー のページ一覧