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〈内視鏡センター〉森主達夫 医師

ドクターズ・インタビュー〈内視鏡センター〉森主達夫 医師

多職種によるチームプレーで身体に負担の少ない安全な検査・治療を目指す

現在、内視鏡は「見る検査」から「侵襲の少ない治療法」へと進歩してきました。以前であれば開腹手術が必要だった病気も、今では内視鏡による治療ができるようになってきました。また、「内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)」という治療法が確立したことで、広範囲な病変も切除することができるようになり、体の負担や後遺症が少ない「がん治療」も、内視鏡で行うことが可能となっています。

ESDとの出会いで、新たな挑戦を決意。

私が大学病院の消化器内科で研修医として勉強する中で、ESDと出会いました。手術と違い、がんを中からくりぬいて切除するので、臓器が温存され後遺症がない。しかしながら、高度な診断や技術を必要とするため病院や検査を実施する医師によってかなりレベルの差があり、本来内視鏡で切除できるのに、診断や技術が未熟で手術にまわってしまうような症例を目の当たりにしてきました。内視鏡で後遺症なく切除してあげられるものは困難例であろうが自分が切除してあげられるようになるため、ESDの専門病院で研修することを決意し、ESDで全国的に有名な佐久総合病院(佐久医療センター)に移り、ESDの基礎を勉強しました。その後、千葉房総半島の中核病院である亀田総合病院に移り、年間で300例のESD症例数がある環境で、佐久総合病院で学んだことを実践し、症例を多数経験、学会・論文発表も多数行いました。さらにESDの中でも高度な技術を必要とする大腸ESDは、症例数が日本一多いNTT東日本関東病院で勤務をしながら、その技術を学び身に付けてきました。

内視鏡センターを新規開設。
多職種によるチームプレーで大学病院レベルの治療を提供する。

今回、2020年10月1日より、神戸百年記念病院で内視鏡センターを立ち上げました。当内視鏡センターでは、検査の際に使用する鎮静剤、カメラの種類など、患者さまそれぞれに合った最適な環境でオーダーメイドの内視鏡検査を実現していきたいと考えています。内視鏡技術の進歩に伴い、内視鏡検査に対する業務内容は複雑化しています。そのため医師と看護師だけではなく、検査技師、臨床工学技士、放射線技師など、多職種のスタッフも専門的な関わりをもつことが必要とされています。多くの精鋭が活躍する内視鏡チームへ強化しながら、これまで私が目指してきた「苦痛の少ない、精度の高い検査・治療」を実践することで、地域の皆さまに信頼される内視鏡治療を実現し、大学病院やがんセンターと同じレベルの治療を身近に受けられる内視鏡センターを目指していきます。

医師プロフィール

内視鏡センター長
森主 達夫 (Tatsuo Morinushi)

内科、消化器センター、内視鏡センター、消化器内科

ドクターズ・インタビュー

専門・得意分野 内科、消化器内科
略歴 平成19年3月 東京医科歯科大学医学部 卒業
平成19年4月 東京医科歯科大学医学部附属病院
平成21年4月 国家公務員共済組合連合会 横須賀共済病院
平成23年4月 横浜市立みなと赤十字病院
平成25年4月 長野県厚生農業協同組合連合会 佐久総合病院
平成26年4月 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
平成29年6月 NTT東日本関東病院
平成30年6月 独立行政法人地域医療機能推進機構 神戸中央病院
令和2年7月 神戸百年記念病院 内科
資格・免許 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・近畿支部評議員
日本消化器病学会専門医
所属学会など 日本内科学会
日本消化器学会
日本消化器内視鏡学会

ストーリー

1982年生まれ。出身は神戸です。東京医科歯科大学卒業後、東京医科歯科大学の消化器内科に入局。神奈川県の中核病院で消化器内科医として4年間研修し、消化器内科の基礎を勉強する中、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)に出会いました。

ESD(早期消化癌の内視鏡切除術)との出会いと決意

手術と違い、がんを中からくりぬいて切除するので、臓器が温存され後遺症がない。しかしながら、高度な診断や技術を必要するため病院や施行医によってかなりレベルの差があり、本来内視鏡で切除できるのに、診断や技術が未熟で手術に回るような症例を目の当たりにしてきました。内視鏡で後遺症なく切除してあげられるものは困難例であろうが自分で切除してあげられるようになるため、ESDの専門病院で研修することを決意しました。

ESDで全国的に有名な佐久総合病院(佐久医療センター)に移り、ESDの基礎を勉強しました。

実践経験による研鑽を重ねる

千葉房総半島の中核病院である亀田総合病院では、年間で300例のESD症例数があり、佐久総合病院で学んだことを実践し、症例を多数経験、学会・論文発表も多数行いました。

大腸ESDはESDの中でも高度な技術を要し、その大腸ESDの症例数が日本一多いNTT東日本関東病院では、大腸ESDの技術を学びました。

困難症例と正確性への挑戦

故郷である神戸に帰ってからも、県内でも有数のESD件数をこなし、全周性の病変や瘢痕上の病変など困難例も行いました。また内視鏡によるESDと腹腔鏡下での切除を併用するLECSも施行しています。

困難例含めこれまで500例以上経験してきました。100%近い一括切除率、1%未満の穿孔率(一般的には3~5%)で、安全性を保ちながら確実性の高い治療をこころがけています。これまでの経験を活かし、ここ神戸で苦痛のない質の高い内視鏡検査・治療で患者様に貢献できるよう頑張りたいと思います。

9cm大の早期大腸癌
噴門部の亜全周性の早期胃癌

著作

  • 「食道表在癌内視鏡治療の進歩」Modern Physician 34(5):459-463 2014
  • 「Non‒exposed endoscopic wall‒inversion surgery(NEWS)にて治療した潰瘍合併穹窿部早期胃癌の1例」 ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease Volume 30, Issue 1, 21 - 26 (2014)
  • 「食道原発悪性黒色腫」消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1616-1617
  • 「胃アミロイドーシス」消化器内視鏡 28巻8号 Page1284-1285
  • 「エロモナス腸炎の内視鏡像」胃と腸 53巻4号 477-479
  • 「エロモナス感染症」別冊日本臨床 領域別症候群シリーズ No.11 消化管症候群(第3版)Ⅲ -その他の消化管疾患を含めて- 110-112

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