腰椎または近位大腿骨に2種類のエネルギーのX線を照射し、X線の骨による吸収の差を利用し骨塩量を測定します。(DEXA=Dual Energy X-ray Absorptiometry)
この検査は骨粗鬆症の程度を把握したり、治療の効果判定に用いられます。
骨にはタンパク質やリンなどとともに、多くのカルシウムが含まれています。しかし、骨に含まれるカルシウムの量は若年期をピークに年齢とともに減っていきます。そして、カルシウムの量が減少すると骨の構造が非常にもろい状態に変化し、骨折しやすくなります。これが骨粗鬆症です。
その原因には、老化によるものの他、閉経後の女性ホルモンの減少、栄養不足、喫煙、飲酒等があります。その中でも特に近年では、食生活の変化や無理なダイエットなどによる若年者の骨量の減少が問題となっています。
腰椎の骨密度が低いと圧迫骨折を起こしやすく、腰曲がりの原因になります。
なお、日本では腰椎正面で測定した骨密度により、骨粗鬆症を診断します。(診断基準)
股関節のそばにある大腿骨頸部の骨折は、骨折により寝たきりの原因になりやすい部位です。 特に転倒した時に骨折することが多いので注意が必要です。
人工骨頭など金属除去が可能で、手術後の患者様も計測することが可能です
全身測定を行うことで、各部位の脂肪量、非脂肪量骨量の計測が可能です。スポーツ医学領域やメタボリックシンドロームなどのモニタリングに適しています。
また、慢性腎不全、肥満症、骨格筋量及び骨格筋力の低下を特徴とするサルコペニアの診断をサポートします。