胸やお腹など体の内部を静止画として観察するのではなく、動画像としてリアルタイムに観察できる装置です。この装置で行う検査をX線TV検査といいます。
X線TV検査では、造影剤という薬剤を使って通常のレントゲンでは写らない臓器や病変などを確認しながら撮影することが可能です。
また、透視(観察)をしながら内視鏡などを併用して検査や治療を行うことが可能です。
当院では2022年5月にFPD搭載型X線TV装置を導入しました。従来のX線テレビ装置と比較して広範囲の透視が可能となり、検査時において高精細な画像が得られることで、病変を発見しやすくなりました。幅広い検査に対応し、精密な検査が受けられます。照射線量が約65%低減され、安全面にも配慮された患者様に優しい装置です。
Canon製
バリウムと呼ばれる造影剤を飲んで、様々な角度から胃を観察し潰瘍やポリープなどがないか調べる検査です。
検査時間は約15分です。
内視鏡を口から挿入し、十二指腸にあるファーター乳頭と呼ばれる場所から造影剤を逆行性に注入し、胆管・膵管を造影して胆石や狭窄などがないか調べる検査です。
胆石や狭窄などがある場合は、ERCPに引き続き治療を行います。治療方法として、内視鏡的乳頭筋括約筋切開術(EST)、内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)、内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD)などがあります。
長尺撮影とは、全脊椎や下肢全体を1枚の画像になるように行う撮影です。当院では、X線TV装置を使って上下に複数回撮影した画像を1枚の画像になるように組み合わせて提供しています。
長尺撮影は脊椎側弯症の診断、股関節や足関節などの術前計画や術後評価などに用いられています。
X線TV装置を使って他にもさまざまな検査を行っています。