近年、乳がんの発症は増加の一途をたどり、罹患率は1位で、壮年層(30~64歳)での部位別がん死亡率では乳がんが最も多くなっています。 しかし、がんを小さいうちに見つけることができれば乳がんは治療効果が高くなります。
ごく小さながんを早期発見するために、厚生省より推奨・発表されている乳がん検査の頻度は、50歳以上の女性は2年に1回のマンモグラフィと視触診を併用する乳がん検診、40~49歳の女性には年1回の視触診による検診とされています。40歳代の女性の視触診とマンモグラフィによる併用検診導入も検討されているとのことです。
乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳房全体が入らないだけでなく、乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に病変があっても写し出されないことがあります。そこで、技師が直接乳房に触れて引っ張るように伸ばして広げるようにしていきます。 その後プラスチックの板で固定し、乳房全体を薄くするために強く圧迫していきます。こうすることで診断に必要な良い写真を撮ることができ、放射線による被曝を少なくする効果もあります。
当院のマンモグラフィー装置は、圧迫時、乳房に急激な圧迫がかからないよう圧迫板も従来より柔らかい素材になり、圧迫時の痛みが少なくなっています。
日本乳がん検診学会など6学会で組織した「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」では、これ等の精度管理において、一定以上の成績を上げた医師・技師・施設に対して認定を行っています。
当院は、医師・技師・施設の3つすべての認定を受けた医療機関です。精度の高い検診を行うために有資格医師・放射線技師が検査読影・診断にあたっています。
デジタルマンモグラフィの撮影は、認定資格のある女性放射線技師(現在6名)が対応します。
対象者 | 40歳以上の女性(2年に1回) | |
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料金 | 40歳代の方 | 2,000円 |
50歳以上の方 | 1,500円 |